精神疾患の症状と上手く付き合うために必要なこと

精神疾患を抱えながら安定して働くためには自分の症状を理解して自己対処できるようにしていくことが必要です。

働けなくなった原因が病気であるのですから、安定して働けるようになるには自分の病状を受け入れて理解し、対処法を身につけていく必要があります。

ここでは、筆者が実践してきた経験をもとに「精神疾患の症状と上手く付き合うために必要なこと」についてご紹介します。

※著者の経験をもとにしています。

自分の病気を受け入れて治療に向き合う

まずは自分の病気を受容することからになります。

自分自身が病気を受け入れることが出来なければ治療を進めていくことができません。

正しい治療をするには、治療をする自分自身がしっかりと病識を持って向き合っていくことが必要です。

筆者の場合は、うつ病を発症して休職になった当時すごくつらい状況だったことと、うつ病の診断が出たことで休むことができるので受け入れはすぐにできました。

しかし、休めばすぐに治る、すぐに復活できると根拠のない自身と油断があったので、主治医の意見や治療をまともに受けずに復職した後、1ヶ月で再発してしまいそのまま退職となってしまいました。

本当の意味での受容ではなかったのです。

受容とは何なのかを以下にまとめました。

  • 病気を受け入れる(認める)ことができている
  • 主治医の診断や意見を理解している
  • きちんと病気と向き合い治療に取り組んでいる
    など。

はじめは中々受け入れることが出来なかったり、自分が病気であることを認めることが出来なかったりします。

また、受け入れることができても、病気を甘く考えてしまい、ついつい治療が適当になってしまったり油断することもあります。

まずは自分の病気を受け入れて、しっかりと治療に向き合うことです。

自分の症状を理解する

受容に続いて大事なことは、自分の症状を理解することです。

孫氏の名言に「彼を知り、己を知れば、百戦して危うからず」という言葉があります。

また、病名や病気の知識(仮にうつ病ならうつ病の知識)だけを知っていれば良いかというとそうではありません。

大事なことは自分の病名ではなく、自分の身に起こっている症状を知ることです。

症状の理解で知っておく必要があることは以下です。

ふだん意識している症状

まずは、ふだん感じている症状です。

主に自分の身に起こる症状の特徴を知ることからです。

例:抑うつ気分になる、疲れやすい、意欲の低下など

調子が悪くなった時の状態

次に自分が調子が悪くなった時の状態です。

例:朝起きるのがとても辛い、焦燥感がひどい、集中力がない、頭が働かない、食欲がなくなる、活字が読めないなど

発症したきっかけ・経緯

自分の症状を発症したきっかけを思い出すことで、自分がどんな出来事が引き金となって発症したのかを知ることができます。

例:慢性的な長時間労働、激務によるストレス、眠れいない日が続く、休日は余暇活動が出来ず寝てばっかりなど

再発したきっかけ・経緯

発症したきっかけ・経緯に加えて再発した経験がある人は、再発したきっかけ・経緯を思い出して整理してみると良いでしょう。

再発したきっかけ・経緯を整理することで、発症した時と共通する部分が見えてきたりして、より自分の引き金となる出来事を明確にしていくことができます。

筆者は再発を何回も繰り返してきましたが、その全てのきっかけと経緯を辿っていくと引き金に関して共通点が見えてきました。

共通点となる引き金・傾向が見えてくれば、あとは対処法を身にけていくだけになります。

対処法を身につける

病気を抱えている以上、調子を崩すことは当たり前に訪れます。

安定した生活を送る、働くためには、自分の身に起こる症状をコントロールしてうまく付き合っていけるように対処法を身につけることです。

症状の対処法を身に着けていく方法としては、調子が悪くなる引き金となる出来事からだんだん調子が悪くなっていく状況を段階ごとに整理していくことです。

どんな病気でもそうですが、突然調子が悪くなるわけではありません。

そう見えたとしても、必ず原因となる出来事から始まり、そこから調子を崩す前触れが起きて調子が悪くなっていくのです。

段階ごとに状態を整理したうえで、それぞれの段階ごとの対処法を立てておけば症状と上手く付き合いやすくなっていきます。

下記に段階ごとの対処法を例を交えて整理しています。

症状の引き金となる出来事と対処法

まずは症状・調子が悪くなる引き金となる出来事と対処法を整理していきます。

症状の発症から再発に至るまで、自分の身に起こることには必ず引き金となる出来事があります。

引き金となる出来事を知り、対処することができれば調子が悪くなることを防ぐことが可能となります。

具体的な方法となる例は以下のような感じです。

引き金となる出来事①

疲れが溜まってきている

対処法①

仕事であれば最低限の業務で終わりにする。いつもより早めに寝る。入浴してリラックスする、疲労回復を意識した食事(ビタミンB郡やタンパク質などをメイン)を摂る。就寝1時間前はスマートフォンなどのブルーライトは観ないようにするなど。

引き金となる出来事②

ストレスが溜まっている

対処法②

好きなTV番組を観る。仕事を忘れられる趣味に興じる。休日はどこかに出かけるなどの気分転換。自分の夢や目標を思い出す。認知行動療法を活用して自分の気分を楽にさせるなど。

調子が悪くなる前触れ(注意サイン)と対処法

調子が悪くなる(注意サイン)時は必ず前触れとなる状態から始まります。

自分の調子が悪くなる前触れの状態(注意サイン)が何なのか知り、それが起きた時に気付くことができれば調子が悪くなる前に対処していくことが可能となります。

例として以下のような感じです。

前触れの状態(注意サイン)①

頭がジンジンする、集中力が明らかに落ちている

対処法①

仕事なら最低限の業務で済ませてそれ以上は無理しない。いつもより早めに寝る。入浴してリラックスするなど心身のケアに努めます。

前触れの状態(注意サイン)②

寝付きが悪くなっている

対処法②

寝付きが悪くなっている原因を調べて対処する。瞑想やストレッチなどで心身をリラックスさせる。仕事とは関係ない自分の好きなことをして気分転換をするなど

上記の対処法に加えて行うことが主治医などの医療スタッフに状況を報告・相談して対処法のアドバイスや診察をしてもらう。

調子が悪くなってきた時の状態と対処法

調子が悪くなる前触れ(注意サイン)で対処できれば良いのですが、仕事や生活面でそれ以上にストレスが降り掛かってくると対処しきれず調子が悪くなってくることは当然あります。

なので、調子が悪くなってきた時の状態を知るとともに、それに対する対処法も身につけておくことで最悪の状態に落ちてしまうのを防いでいきます。

例として以下のような状態です。

調子が悪くなってきた時の状態①

抑うつ気分になる

対処法①

太陽の光を浴びる。疲れが原因なら早めに寝る。湯船に浸かる。頓服を飲む。

調子が悪くなってきた時の状態②

焦燥感や自責感がある

対処法②

なぜそうなるのか原因を冷静に振り返り、認知行動療法を活用して気分を楽にさせていく。自分にとって気持ちが楽になる本を読む。大好きなTV番組を観る。頓服を飲む。友人・家族に相談など。

上記の対処法に加えて、主治医などの医療スタッフに状況を報告・相談して対処法のアドバイスや診察をしてもらうことも必要です。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

「精神疾患の症状と上手く付き合うために必要なこと」についてご紹介しました。

自分の病気を受容し、治療と向き合って対処法を身につけていきましょう。

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